AOL(アメリカ・オンライン)社とタイム・ワーナーの合併には、ライバル企業や消費者団体が競争を阻害するとして反対しましたが、FTC(連邦通信委員会)は、「高速・大容量の次世代インターネット事業での競争阻害を防止すること」を条件としてこの合併を承認、この結果、世界最大の総合メディア企業が誕生したのです。また、NTTドコモと移動通信と固定通信とを融合させた新しいネットサービスを共同で開発し、国際的な事業展開を図ることで合意しました。AOLは世界的にはともかく、日本での会員数は約45万人と低調なことから、今回の提携で、ドコモのネットワークを活用した着実な日本進出を図るのが最大の狙いとみられ、ドコモはAOLのブランド力と世界各国に広がる接続網を利用してiモードの普及を図るものと考えられています。また、両社は共同投資委員会を設け、先端技術をもつ世界のベンチャー企業に共同投資する計画も進めています。
インターネットのデザインのなかで、もう一つ重要な概念があります。それはインターネットの仕組みというのは非常に単純でなければならないということなのです。既存のデータ通信がしてきたさまざまな制御を、両端のコンピュータでこなす、というとそれはたいへん複雑な仕組みと思われるかもしれませんが、そうではないのです。少し技術的に深入りした話になりますが、インターネットで、あるコンピュータから出発したデータが、どのように相手のコンピュータに届くかを考えてみます。ここでまた鉄道のモデルを思い出してください。まず、ある駅から出発したデータは最初にどこの駅で乗り換えればよいかということを調べますが、駅(コンピュータ)には、目的地(データにつけられた宛名)を見て、目的地にいくための乗換駅がどこかを調べるための鉄道路線図があります。これをインターネットの言葉では、経路制御情報と言います。この路線図(経路制御情報)を参照することで、乗換駅を見つけ出し、その乗換駅に行くためにはどの線に乗ればよいかもわかります。こうして駅(コンピュータ)では、そのデータを正しいホームに案内して、送り出します。
検索に役立つメタ情報をユーザーに付けてもらうシステムのことを「フォークソノミー」と呼ぶ。ソーシャルブックマークは、海外では03年に始まった「del.icio.us」(05年12月に米ヤフーが買収)や検索エンジンではないが、欲しい情報が載ったウェブサイトを手軽に見つけ出せるという文脈で言えば、ブックマークを共有する「ソーシャルブックマーク」も、ネットに詳しい一部のユーザーの間で定着してきている。ウェブページをブックマークすることは国内では05年2月開始の「はてなブックマーク」などが有名だ。そのほか、ソフトバンクモバイルの端末は07年10月から携帯電話向けのポータルサイトとしてヤフー・ジャパンを採用している。一方、auは加年5月にグーグルと提携した。ドコモも08年春からIモードにグーグルの検索メニューを採用する予定だ。ちなみにグーグルは07年11月に「Android」という携帯電話向けプラットフォームの無償提供を発表しており、こちらも話題を集めている。
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