国内大手企業もそうですが、私にとってもっとも脅威だったのは、外資系企業の進出です。欧米人のビジネスに対する考え方は、非常に合理的でロジカルです。私が質屋業界のやり方に対して抱いていた疑問や不満は、彼らにとっても同じように映るはずです。そしてそれを大きく変革していくでしょう。まだ幾分かの猶予はありますが、そういった動きはもう始まっていたのです。巨額の資本と人材を惜しみなく投入し、大々的に展開されてしまえば、この業界は上位何社かだけの業界となるでしょう。もちろん私個人では、どう頑張っても対抗しようがありません。だから、強力なライバルが進出してくる前がチャンスだと私は強く感じました。業界は大きく動いてはいるものの、まだ頭ひとつ抜き出た存在はいない。近い将来、どこかが台頭してくることは確信していましたが、今ならまだ間に合うのではないか。今なら自分がナンバーワンになることができると思ったのです。多分、最終的に残れるのは3社くらいなものでしょう。戦国時代はもうそこまで来ています。だったら早く飛び出して、戦国武将として一番に名乗りを上げた方が得策です。早く城を構え、兵力となる人材を育て、武力であるお金を蓄えよう。そして、必ずナンバーワンになる。
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